けんせつ小町

けんせつ小町

取組に至った背景

日本の建設業界における男性中心の側面を踏まえると、女性が働きやすい環境や継続的に就労するための制度が十分に整備されているとは言い切れない状況である。一般社団法人日本建設業連合会は、2015年に「けんせつ小町」として、建設業における女性の呼称を定め活動を開始。「けんせつ小町」は、現在までに建設業で働く女性を含めた全ての就業者から働きやすい、働き続けたいと思われる職場環境を実現するため、様々な取り組みを展開している。

取組の内容

「けんせつ小町」は、女性が建設現場で働きやすい環境を整備するための取組として、以下を行っている。

  • ガイドラインの作成
    女性にとっても働きやすい職場環境を整備するため、「現場環境整備マニュアル」「現場環境整備チェックリスト」を作成し、職場環境を改善。
  • 女性の職場環境の整備
    女性に配慮したトイレ(男女別トイレ、鏡付き洗面所)や更衣室、休憩室の事例集を作成することで、女性が働きやすい職場環境の整備に寄与。
  • 産休・育休制度の推進
    事業者への産休や育休制度が取得しやすいよう「育業応援チェック指標」や「ダイバーシティ推進に関わる日建連会員会社の制度関係の事例」を公開。
  • 普及活動
    女性だけでなく、誰もが働きやすい建設業界を目指すことをコンセプトに、セミナーやフォーラムを定期的に開催。日建連の広報誌やHPだけでなく、SNSや動画コンテンツを通じて、建設会社各社で働く女性技術者・技能労働者について、建設業界に就職した理由や業務に対する思いが紹介されている。けんせつ小町が建設業界で働くリアルな姿を垣間見ることが可能。

取組の成果

「けんせつ小町」の取り組みが始まって以降、建設業界における女性の職場環境の改善や、女性就業者数の増加が効果として表れている。

  • 現場環境が整備され、建設現場における女性用トイレの設置率は45%(2018年)から81.2%(2024年)、女性用更衣室設置率は31%(2018)から54.0%(2024年)と上昇。
  • 建設業界における女性技術者の割合は1.8%(2001年)から8.5%(2024年) に増加、女性管理職の割合は3.5%(2024年) に増加。
  • 女性だけでなく、建設業全体が、働きやすい環境整備が進展。

メッセージ

建設業が女性にとっても働きやすく、働き続けられる労働環境を実現したい。そんな現場で働く人たちの声が原点となり、けんせつ小町の活動は始まりました。現在では建設業に携わるすべての人が働きやすく、働き続けたいと思われる環境づくりへと活動の幅は「ちゃく、ちゃく」と広がっています。けんせつ小町の想いを込めたステートメントのもと、けんせつ小町らしいダイバーシティ&インクルージョンが実現できるよう、これからも皆で考えながら取り組み続けていきます。

関連リンク

※ 本事例の内容は執筆時点の情報に基づいています(2026年3月更新)

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